通信制高校の基礎知識

不登校生徒を受け入れる高校の種類は?高校選びの基準や受験までの準備も紹介

現在中3不登校で学校に通えない方は、進路をどうすればいいか悩んでいるでしょう。

「不登校を受け入れる高校があるのか疑問」という方もいらっしゃいますが、実際はいくつか存在します。以下の5校が不登校生徒に適しています。

  • 全日制私立高校
  • 通信制高校
  • 定時制高校
  • チャレンジスクール
  • 高等専門学校

この記事では、不登校生徒を受け入れる高校を紹介し、それぞれの特徴も解説しています。

また、不登校生徒が高校を選ぶ基準や、高校受験のために準備することをまとめています中学卒業後の進路が心配な方や、どの高校に行こうか悩んでいる方に必見です。

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不登校生徒を受け入れる高校と特徴

不登校生徒を受け入れる高校はいくつか存在します。具体的には「受け入れやすい高校」と認識した方がいいでしょう。以下の5つの高校をご覧ください。

  • 全日制私立高校
  • 通信制高校
  • 定時制高校
  • チャレンジスクール
  • 高等専門学校

この記事では、5つの高校が不登校を受け入れやすい理由や学校の特徴を紹介します。

現在不登校で進路に悩んでいる方や、高校に行きたいがどんな高校があるのか知らない方はぜひご覧ください。

①全日制私立高校

一つ目の不登校生徒を受け入れる高校は、全日制の私立高校です。

私立高校とは、公立高校のような都道府県の教育委員会が運営している学校とは違い、学校法人が運営しています。

そのため、私立高校ごとに学校の校風や教育の方針が違うため、特色がそれぞれでる高校といえます。

全日制高校なので、平日昼間の時間帯に授業課程を設けています。中学校生活とさほど変わらない環境だと認識しましょう。

全日制私立高校が不登校生徒を受け入れやすい理由は大きく分けて2つあります。

①私立高校受験は、学力検査や面接、小論文を主としているから

②私立高校の校風や教育方針で不登校生徒を受け入れる学校がある

①の私立高校の受験に関しては、内申点や出席日数を考慮する場合がほとんどありません。基本的に学力検査や面接、小論文の結果から合否を判定します。

不登校の生徒は、出席日数が少ないことや内申点が少ないことが多いので、私立高校の受験制度は相性がいいでしょう。

②は私立高校が独自の教育方針を掲げていることが理由です。分け隔てなく、学校で学びたい生徒を受け入れるような校風を掲げている学校は、他の学校と比べても不登校生徒を受け入れてくれる可能性が高いです。

オープン入試を利用すれば公立高校も視野に

全日制の公立高校に進学したいという方もいると思いますが、一般的には難しいでしょう。

なぜなら、公立高校受験は内申点が合否に大きくかかわっていることや出席日数が少ないと審議対象になることがあるからです。

しかし、オープン入試制度を利用すれば公立高校にも進学できるかもしれません。

オープン入試とは、「内申点を考慮することなく入試当日の試験成績のみで合否を決定する制度」です。つまり、私立高校受験に近い形といえます。

オープン入試制度を採用している公立高校は、数少ないですが存在します。しかし、注意点は偏差値が高い公立高校がオープン入試制度を取り入れていることが多いということです。

学力に自信がある方で、公立高校に進学したい方にはオープン入試がおすすめです。

②通信制高校

二つ目の不登校を受け入れる高校は通信制高校です。

通信制高校の特徴は以下の通りです。

  • 授業はオンライン・通学(スクーリング)・レポート提出の3つが主
  • 専門科目を受講できる
  • スクールカウンセラーやメンタルケアに強い教員が多い

通信制高校はオンラインで授業を受けられるので、全日制高校のようなクラス単位の活動が苦手な方におすすめです。

加えて、スクーリングという通学する日数も設けています。スクーリングでは担任との面談や実習でしか学べない科目を学習できます。

一般的に、公立と私立の通信制高校を比べると、公立の方が通学の日数が多く、私立の方が少ない傾向にあります。

学校ホームページや学校要覧に最低通学日数が記載されていることが多いので、進路を決める際は必ず確認しましょう。

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また、通信制高校は全日制高校と違って専門科目を学べることが特徴です。

最後の特徴として、通信制高校は不登校生徒の割合が多いため、スクールカウンセラーやメンタルケアに強い教員が多く在籍しています。

中学校卒業後もメンタルのケアが必要だと感じる方は、進学を検討してみてもいいでしょう。

③定時制高校

三つ目の不登校生徒を受け入れやすい高校は、定時制高校です。

定時制高校の特徴は以下の通りです。

  • 夜間・昼夜間通学がある
  • 4年間で卒業可能が多い
  • 農業・工業・商業学科を専攻できる

最大の特徴は、通学する時間帯を選択できることです。夜間をイメージする方が多いですが、最近では3部制の定時制高校も多いです。時間帯は以下のような例です。

時間帯
1部 9:00~13:00
2部 13:00~17:00
3部 17:30~21:30

基本的に1日4時間授業を受けるため、4年間在籍が必要な学校が多いです。

また、定時制高校は普通科だけではなく、農業・工業・商業・産業・総合学科から進路選択ができます。

定時制高校卒業後の進路として就職する方が多く、手に職を付けられる学科は人気といえます。

④チャレンジスクール

四つ目の不登校を受け入れる学校は、チャレンジスクールです。

チャレンジスクールは、東京都教育委員会が設立した「不登校生徒のための学校」と言われています。

東京都のみの開校なので他県に住んでいる方は注意しましょう。チャレンジスクールの特徴は多様な専門科目の中から選択ができることや、学習の難易度を下げて基礎の定着を目指しているところです。

  • 多様な専門科目から授業を選択できる
  • 不登校経験ありの生徒を応援する校風
  • 基礎・基本の学習が多い

実際、東京都には以下のチャレンジスクールが開校しています。

  • 東京都立大江戸高等学校 (江東区)
  • 東京都立小台橋高等学校 (足立区)
  • 東京都立桐ヶ丘高等学校 (北区)
  • 東京都立世田谷泉高等学校 (世田谷区)
  • 東京都立稔ヶ丘高等学校 (中野区)
  • 東京都立六本木高等学校 (港区)
  • 東京都立八王子拓真高等学校 (八王子市)

⑤高等専門学校

最後の不登校を受け入れる学校は、高等専門学校です。

高等専門学校は、専門職や技術者を養成するための学校と言われています。例えば、機械操縦や建築系・電子系化学分野での専門職です。

  • 職業に必要かつ、実践的な専門科目を受講できる
  • 5年間の在籍が必要

全国に57校開校しており、6万人ほどの生徒が在籍しています。

高等専門学校は5年間の在籍が必要という特色もあります。

機械・建設・情報・化学・生物などの、専門的な科目を5年間みっちり学習できます。卒業生の中には、製造業をはじめとした産業業界から高い評価をもらう実績がある高校です。

[参考:高等専門学校の特色]

各高校の入試制度まとめ

不登校生徒を受け入れる高校を把握でき、進路に対して前向きになったと思います。それぞれ学校に特徴があるため、進路を決める際は慎重に選びましょう。

各高校は入試制度も異なります。下記の表を参考に入試には何が必要なのかを理解してください。

高校種 入試制度
全日制私立高校 学力検査・面接・小論文
通信制高校 面接・作文
定時制高校 学力検査・面接
チャレンジスクール 面接・作文
高等専門学校 学力検査・調査書点

上記の通り、高等専門学校以外は調査書点(内申点)を考慮せずに入試を実施する高校です。不登校の方が入学できる可能性が高い理由がわかると思います。

不登校の方でも安心して受験できます。学校によっては学力検査を実施しない場所もあります。入試に必要なことがわかったら、さっそく準備に取り掛かることをおすすめします。

不登校生徒が高校を選ぶ時の基準

不登校生徒が高校を選ぶときは何を基準に選べばいいでしょうか?ただやみくもに入学できる学校を選択するだけでは、実際に入学した後も長続きしない可能性があります。

目安として、以下の3本の柱を中心に進学先を決めると良いでしょう。

  • 不登校の理由から高校を選ぶ
  • 自分のやりたいことから高校を選ぶ
  • 金銭や就職関係から高校を選ぶ

不登校の理由から高校を選ぶ

不登校の方は、誰しもが何らかの理由を抱え学校に通えていないと思います。実際高校に行く際は、不登校の理由をもとに進路を決める方がいいと考えられます。

理由は、高校でも同じことが起こりうるからです。不登校の原因がわかっているなら、高校で原因を解決してくれそうな学校や、最低限悪化しないであろう高校を選ぶことが大事になってきます。

具体的に、以下のような不登校理由が挙げられます。それぞれの原因からマッチする高校を紹介します。

  • 人間関係で悩んでいる
  • 通学することに難を感じている
  • 生活リズムが乱れている(朝起きられない)
  • 勉強が嫌い・ついていけない

①人間関係で悩んでいる

不登校の理由が人間関係で悩んでいる場合は、通信制高校や定時制高校、チャレンジスクールのような高校を選ぶと良いでしょう。

理由は、通信制高校は個人行動が多く、人と接する機会が減るためです。定時制高校、チャレンジスクールは周りに不登校を経験した同級生が多いため、話が合う方が多い可能性があるからです。

通信制高校は基本的にオンライン学習とスクーリングです。スクーリングも少人数クラスが多いことや、全日制高校と比べると通学日数も少ないので周りの人と接する機会が減るでしょう。

人間関係で悩んでいる方は、対人関係を築くことが難しかったり、いじめのトラウマがある方もいます。その際は、人間関係をマイルドにしてくれる高校を選択するといいでしょう。

②通学することに難を感じている

不登校の理由が通学することに難を感じている場合は、通信制高校を選択した方がいいでしょう。

理由は、通信制高校が全日制高校と比べて通学日数が少ないからです。

学校は嫌いではないが通学しようとするとやる気がでなくなってしまったり、途中で気分が悪くなることは不登校の方でもよくあることです。

通信制高校によっては、通学日数を選択するコースもあるなど柔軟に対応しています。以下のリンクからは、各通信制高校の情報が一括で手に入るので大変お得です。気になる方はぜひご確認ください。

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③生活リズムが乱れている(朝起きられない)

不登校の理由が生活リズムが乱れているからという方は、定時制高校を選択すると良いかもしれません。

定時制高校は2部制、もしくは3部制の時間帯で登校できる学校です。全日制高校のように普通科もあるため、通常教科を学びたいけど、朝登校が苦手な方にはおすすめです。

不登校を経験している人で、生活リズムが乱れることは比較的多いです。特に昼夜逆転してしまっているパターンが見受けられます。

また、「起立性調節障害」という早朝の起床が困難になる障害をもった方も不登校の方にはいらっしゃいます。

どちらにしても、中学期間に朝の登校ができないまま習慣化されている方は、高校ですぐに改善することは難しいです。

定時制高校のような、時間帯にバリエーションがある学校を選択しましょう。

起立性調節障害は、自律神経の乱れが原因で、体や脳への血流が低下する病気です。

不登校の中には、起立性調節障害の可能性である方が多いです。

④勉強が嫌い・ついていけない

勉強が嫌い・ついていけない理由で不登校になってしまった方は、自分に合ったレベルの私立高校に通うか、専門科目が多い学校を選ぶといいでしょう。

私立高校は基本的に同じレベルの方が集まることや、学校によっては基本的な内容を扱うこともあります。中学校の授業がついていけなかった方は、私立高校から再スタートする気持ちで始めるといいです。

「勉強が嫌い!」という方は、専門科目が多い通信制高校やチャレンジスクールなどを進路先にするといいでしょう。

自分の興味ある専門科目が見つかれば、次第に学ぶことへの意欲に繋がります。

自分のやりたいことから高校を選ぶ

不登校生徒が高校を選ぶときの基準の一つに、自分のやりたいことから高校を選ぶ方法があります。これまで紹介した高校の中には、専門性が高い科目を扱っている学校があります。

具体的には、以下の3校は専門性が高い科目を扱っています。

  • 通信制高校の専門性
  • チャレンジスクールの専門性
  • 高等専門学校の専門性

通信制高校の専門性

通信制高校は通常科目のほかに、豊富な専門科目を学べます。

例えば、飛鳥未来高校の専門コースをご覧ください。

  • 進学
  • メイク・ネイル
  • 調理・製菓
  • 保育
  • アニメ・漫画
  • IT・プログラミング
  • ネイル
  • ミュージック
  • ファッション
  • 医療事務
  • ゲーム
  • ウェディング

[参考:飛鳥未来高校 公式]

上記の通り、専門性が高いことで将来にそのまま繋がりやすいというメリットがあります。卒業後にそのまま専門性を活かした職についたり、専門学校に通ってさらにスキルを高めることもできます。

通常教科だと勉強する意欲が湧かないという方は、専門的な科目を学ぶと意欲が上がるかもしれません。不登校生徒にも人気の専門科目です。

詳しく各学校の専門科目を知りたい方は、以下のリンクから通信制高校の資料を一括で請求できます。

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チャレンジスクールの専門性

チャレンジスクールの専門性は3系列に分かれています。

  • 伝統・文化系列
  • 生活・福祉系列
  • 情報・ビジネス系列

伝統・文化系列では伝統工芸を学べたり、生活福祉では介護職などの講義を受けられます。情報・ビジネスは最先端の施設や設備を備えている学校もあるため学びの深い系列です。

H4 高等専門学校の専門性

高等専門学校の専門性は以下の通りです。

  • 化学・生物系学科
  • 機械系学科 材料系学科
  • 建設系学科
  • 電気・電子系学科
  • 情報系学科
  • 建築系学科
  • 商船系学科
  • 社会的ニーズに対応した分野の学科

上記のような専門科を受講できるため、卒業後は製造業、情報通信業、建設業、電気・ガス・水道業に就職する方が多いです。令和元年の卒業者の就職率は99.2%とほぼ100%の数字が出ています。

[参考:文部科学省 高等専門学校の特色]

金銭や就職関係から高校を選ぶ

金銭や就職関係から高校を選ぶことも大切です。

金銭に関しては、私立高校に進学すると公立高校よりも費用がかかります。私立高校と公立高校の学費の差は大体50万円という調査が出ているぐらいです。

ちなみに、私立高校は約96万円、公立高校は約45万円の学費がかかります。

[参考:文部科学省 平成30年度子供の学習費調査]

また、高校卒業後の就職率から進学先を選ぶことも視野に入れると良いでしょう。大学や短大に通うことなく、卒業後は就職をしたいと考える方は、定時制高校や高等専門学校などの工業・商業・農業などが学べる高校がいいでしょう。

機械などを扱う専門職は人手が足りないこともあり、就職先に困ることは少ないでしょう。

高校受験のために準備すること

不登校生徒を受け入れる高校がわかったことで、進学に対して前向きに感じる方も増えたのではないでしょうか。

次は実際に高校受験する際に準備することについて解説します。以下をご覧ください。

  • 学力検査のための学力をつける
  • 受験先高校をよく調べる
  • リフレッシュも大切にする

中3で受験シーズン真っ只中の方はぜひ参考にしてください。

学力検査のための学力をつける

中学不登校の生徒が高校受験する場合は、学力検査のための学力をつけることが大切です。

「苦手な勉強か…」とマイナスな気持ちになるのはわかりますが、やはり、高校に進学するということは多少なりとも学力をつけなくてはいけません。

しかし、今まで紹介した不登校を受け入れる高校は学力検査の難易度も高くないことから、基礎的な内容を復習することから始めると良いでしょう。

「少しずつ、着実に」を目標に、自分のペースで学習することをおすすめします。

学習の方法はいくつかあると思いますので、以下でご紹介します。

  • 学校に通う
  • 学習塾に通う
  • 個別家庭教師を雇う
  • オンライン学習する

①学校に通う

まずは、学校に通って学習するのがいいでしょう。

学校で学ぶメリットは、学校の先生がわかりやすく授業を教えてくれるからです。

また、授業外でも先生に直接質問ができるメリットがあります。

シンプルに学校という場所が一番学習する場所として適切でしょう。学校の先生は何年もの間担当教科を教えているため、スキルが備わっているといえます。

授業以外でも、サポートしてくれる場面が多いことから、心理的な面で子どもにメリットがあります。

②学習塾に通う

高校受験する際は、学習塾に通うことも視野に入れましょう。

学習塾は、集団授業と個別授業に分かれると思いますが、不登校生徒には個別授業が人気です。

マンツーマンで授業をわかりやすく教えてくれるので、勉強が苦手な方でもおすすめです。自分のペースで学習できることも、不登校生徒の特性を考えるとメリットといえます。

また学習塾では、学習計画表や進路相談のサポートシステムも充実しています。

③個別家庭教師を雇う

不登校生徒が学力をつけるのであれば、個別家庭教師を雇うことも選択肢の一つにしましょう。

個別家庭教師と共に勉強することは、不登校生徒の中で人気の学習方法です。理由は二つあります。

一つは、自宅で学習できるからです。二つ目は、個別に接してくれるので良い関係性を築きやすいからです。

学習塾や学校などの人目に付く場所で学習することに難を感じる場合、自宅で学習する家庭教師が良いでしょう。

加えて、家庭教師は個別に接してくれるため、子どもとの良い関係を築きやすい可能性があります。

④オンライン学習する

高校受験の為に、不登校の方はオンライン学習することも大切です。

現在、不登校の方向けにオンライン学習教材を配信している企業もあるぐらいです。

例えば、無学年式オンライン教材を扱う「すらら」では、40万人以上の子どもが利用しています。そして、オンライン学習の進捗状況によっては、学校での出席扱いと同等の内容と認めるケースもあるぐらいです。

自己管理で学習を進めなければいけない計画性が求められますが、学習効果が高いので一つの選択肢となるでしょう。

学力検査がないからと言って何もしないのはNG

学力検査がないからと言って、何もしないのはNGということを理解しましょう。

具体的には、通信制高校のような入試内容に学力検査がないこともありえます。学力検査がないからといって、中3の期間を何もしないで過ごすのは結果的に良くありません。

理由は、高校に上がればどちらにしても学習する機会が継続するからです。高校に進学してからも学習することは終わりません。

むしろ、高校生の科目は中学校内容よりも難易度が上がることは間違いありません。

中学校の基礎知識がないとさっぱり理解ができない内容もあるため、今の中学校時期になるべく基礎力を付けておくことが重要だということです。

「高校生になって、学生生活をやり直したい」「充実した高校生活を送りたい」という気持ちがあるならば、今のうちに少しずつ学習した方が得策でしょう。

受験先高校をよく調べる

高校受験のために不登校生徒がすべきことは、受験先高校をよく調べることです。

「受験先を調べるなんて当たりまえ!」と思った方は問題ありませんが、そうではない方もいるでしょう。

特に、保護者や先生頼みにしてしまい、自分で進路先を見つけない方は要注意です。必ず進路先は自分の考えや意思を大切にしましょう。

受験先高校を良く調べるメリットは以下の二つです。

  • 面接や作文の際に活かせる
  • 入学後の自分を想像できる

面接や作文の際に活かせる

一つ目のメリットは面接や作文に活かせるからです。

受験校の校風や雰囲気を理解しておくと、面接や作文で具体的なエピソードとして使用できます。

自分が進路先として選んだ理由と学校の特徴をリンクさせるとより説得力があります。面接官も、よく学校のことを知っていると高評価につながるでしょう。

入学後の自分を想像できる

二つ目のメリットは、入学後の自分を想像できることです。

実際に学校に足を運ぶことで、写真では味わえない雰囲気や現実感を味わえます。そうすることで、自分が入学してみたら学校で生活するイメージが頭の中で浮かびやすいです。

入学後の自分を想像できることで、受験へのモチベーションアップに繋がることもあります。

受験校に訪れることにマイナス面がないからこそ、ぜひ足を運んでみてほしいと思います。

リフレッシュも大切にする

高校受験する際は、リフレッシュも大切にしましょう。

特に不登校の方は、緊張状態やストレスに弱い方が多いと思います。高校受験は勉強に追い込まれてしまってストレスを抱えることも多いので、なるべく気持ちをリセットできる方法を見つけると良いです。

リフレッシュには、ゲームやインターネット、ご飯を食べることなど様々でしょう。自分なりのリフレッシュ法を見つけることも高校受験には大事なことです。

不登校生徒が高校進学する際の注意点

不登校生徒が高校進学する際の注意点を紹介します。中学でつまずいてしまった方に多い事例が、高校に入っても同じように不登校になってしまうことです。

それを防止するために、不登校だからこそ気を配るべきポイントを紹介します。

以下の3ポイントをご覧ください。

  • 先生やスクールカウンセラーによく相談すること
  • 不登校生徒へのサポートが充実している高校を探す
  • 無理のない範囲で中学校に通うと良い

①先生やスクールカウンセラーによく相談すること

不登校生徒は先生やスクールカウンセラーによく相談しましょう。

特に進路相談に関しては先生がよく情報を知っています。不登校生徒に人気な高校を地域ごとに把握しているため、インターネットで自分で調べるだけよりも心強いです。希望をすれば、定期的に進路面談できる点もメリットです。

高校受験は願書が必要だったりするので、学校との連携が上手くいかないといけません。そういった意味でも、先生を頼りにして逐一報告するぐらいの気持ちでいることが重要です。

また、スクールカウンセラーにも相談すると良いでしょう。スクールカウンセラーは不登校生徒と専門的に接しているため、不登校生徒の進路のことも熟知しています。

過去の生徒がどんな学校に進学したかや、卒業後の進路を説明してくれるため、心強いと感じることでしょう。

②不登校生徒へのサポートが充実している高校を探す

高校進学する際の注意点は、不登校生徒へのサポートが充実している高校を探すことです。

中学校で不登校だった方が、高校に進学してガラッと不登校の問題が解決するパターンは珍しいでしょう。多くの方が、高校でも課題を抱えながら生活していきます。

その場合、高校に不登校生徒をサポートしてくれる環境が備わった学校の方が安心です。具体的には、スクールカウンセラーの配置や、教員が不登校生徒指導に優れているかなどです。

通信制高校や定時制高校、チャレンジスクールでは不登校経験者が多い学校なので、サポート体制も充実しています。

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③無理のない範囲で中学校に通うと良い

高校進学する際の注意点は、無理のない範囲で中学校にも通うことです。

不登校の状態なので、ほとんどの方が現在も学校に通えていない状況でしょう。それでも中学校に通った方がいい理由は2つあります。

  • 高校進学への準備
  • 自分に自信がつく

中3の時期は残り少ない在籍期間ということもあり、気持ちが追い付けば登校できる方が多いです。

高校進学への準備

中学校に再度通った方がいい理由の一つ目は、高校進学への準備のためです。

高校に進学するということは、また学校へ登校する生活が3年、もしくは4年間過ごすわけです。その場合、中学校で全く学校に通わずに高校から通えるとは到底思いません。

もちろん気持ちの変化で一定数の子どもは高校から無事登校できる場合もあります。

しかし、高校進学への準備として、学校に通うことに慣れておくことが大切です。学校に通うことは不登校の生徒にとってはかなりハードルが高く感じるでしょう。そのため、今のうちに身体を慣らす意味でも登校するのをおすすめします。

自分に自信がつく

中学校に再度通うことの理由は、自分に自信がつくからです。

不登校の方は、自分に自信がないと感じたり、自己肯定感が低い傾向があります。それは、今までの失敗経験や挫折からくるものです。

登校に関しても然りで、「周りが登校できているのに、自分は登校できない」というマイナスな感情が生まれることがあります。

そのため、不登校生徒の中では登校できた事実だけで、大きな目標を達成できたように感じます。もし、再び学校に登校できれば自分への肯定感も増していき、自信に繋がりやすいです。

もちろん、本人が学校に登校できた場合は、先生や保護者がこれでもかというぐらいに褒めてあげましょう。

自分に自信がつくと、高校に進学しても、そのままの気持ちで生活できます。

【まとめ】

不登校生徒を受け入れる高校を紹介しました。全部で5校を取り上げ、それぞれの特徴も把握できました。

  • 全日制私立高校
  • 通信制高校
  • 定時制高校
  • チャレンジスクール
  • 高等専門学校

上記の学校から、自分にあった学校を選ぶ際は以下のような基準を参考にするといいでしょう。

  • 不登校の理由から高校を選ぶ
  • 自分のやりたいことから高校を選ぶ
  • 金銭や就職関係から高校を選ぶ

高校受験の為にできることは、たくさんあります。まずは保護者の方や先生と共に進路を決めていきましょう。

通信制高校まるわかりNAVIでは、不登校の方に向けた役立つ情報を紹介しています。他の記事もぜひご覧ください。

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