通信制高校の入試

通信制高校の入試の内容は?面接で聞かれることは何か?

不登校などをきっかけに通信制高校に興味を持ったものの、「入試はどんな内容になっているのか」「勉強が苦手でも入れそうなのか」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

通信制高校の入試内容は、書類選考・面接・作文が中心となります。

全日制高校のように学力の比較はされず、内申点が試験に影響することもありません。

代わりに、試験では面接を重要視します。

その面接も、生徒を選ぶ目的としたものではなく、生徒がどんな問題を抱えているかを知るために実施されるものです。

面接で問われるのは、学校を志望する理由(志望動機)や入学してからの目標などが中心。

ですから、学校生活や将来の夢、学習への意欲などをアピールすることが重要になります。

面接時に強い不安が生じてしまう生徒には、学校側からの配慮が受けられることもあります。

この記事では、通信制高校の入試内容と面接でどんなことが聞かれるかを中心に解説していきます。

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通信制高校の入試は書類選考・面接・作文が中心

通信制高校の入試は、筆記試験が中心である全日制高校とは異なり、書類選考・面接・作文を中心に実施されます。

簡易的な筆記試験が行われる場合もありますが、学力が問われることはほとんどありません。

中学時代の内申点も大きく影響はしません。

その代わり、入試では面接が重要視されます。

まずは第一印象で、その場にふさわしい服装や身だしなみができているかどうか。

さらに言葉遣いや面接官への態度が著しく常識から外れていないか、観察されています。

そして面接中の会話を通して、生徒の意欲に対する面を確かめています。

例えば、学習に対して関心を持っているか、入学後の生活に対して前向きな気持ちがあるか、学校に通いたいという自らの意思があるか、といった内的な部分を見ているのです。

また、面接には学校側で受験生がどんな生徒であるかを把握するため、という目的もあります。

例えば体調面や精神面で不安な部分があると面接時にわかれば、その生徒に合わせたサポートが行えるよう教員間で情報共有がしっかり行われます。

一般的な全日制高校では、入試は選別することが目的ですが、通信制高校では生徒を受け入れるための入試であるという点は、通常の入試と異なる点と考えられるでしょう。

作文は出願書類と一緒に提出する場合と、入試当日に30分程度の時間で一斉に行われる場合があります。

テーマは多くが志望動機や、将来の夢に関するものです。

作文を通して、入学後の意欲や課題に対しての取り組み方を見ています。

面接ではどんなことが聞かれる?

面接で必ず聞かれるのは、志望動機です。

なぜこの学校に入りたいのか、しっかりと簡潔に答えられるよう、整理しておきましょう。

その他に、「学校に入ったらどんなことを頑張りたいか」(入学後の目標)についてもよく尋ねられる質問です。

入学後の生活や学習に対して、前向きな意欲があること。入学したいという熱意があることを面接官に伝えましょう。

「将来の夢や、やりたいことがまだ決まっておらず、上手く答えられない…」
そんな場合でも、入学をきっかけに見つけていきたいと前向きな気持ちで話せれば、面接官も納得するはずです。

なお、面接の形式はおおむね1:1でおこなわれますが、保護者同伴の2:1、あるいは集団面接を実施する学校もあります。

生徒の中にはこの「集団面接」が苦手であったり、初めて話す相手に極度に緊張してしまうケースがあります。

この場合、あらかじめ学校に連絡すれば配慮してもらえる可能性があります。

通信制高校では、いじめなどの理由で不登校になった生徒を多数受け入れています。

学校側にもこうした事情に一定の理解はあるはずです。

マイナスな評価になることはないので、不安があるならば相談してみましょう。

以下、「面接でどんなことを聞くのか」について、複数の学校の答えをまとめているページになりますので、興味のある方は参考にしてください。

(関連記事)通信制高校の入試では、書類選考と面接が実施されるそうですが、面接ではどんなことを聞かれますか? – ズバット通信制高校比較

面接でのマナーや気を付けるべきポイントは?

面接の場面では、最低限のマナーが守れるか、常識的な態度で接することができるかどうか見られています。

特に気を付けたいポイントをまとめました。

下記を参考にして、本番で慌てることのないよう準備しておくとよいでしょう。

面接時の服装・身だしなみ

普段の生活態度をあらわす服装や身だしなみ。

面接官からの印象を大きく左右する要素のひとつです。

あまりにも派手な場合、周囲の生徒に悪影響を及ぼしかねず、マイナスな印象を持たれてしまいます。

服装については、基本的に制服を着用するのが無難です。

制服以外を着用する場合は、清潔感のあるシンプルな装いが好ましいです。

化粧はノーメイクか、控えめのナチュラルメイクに。

髪色は地毛に戻して落ち着いた髪型で面接に臨みましょう。

入退室のマナー

入退室には、形式的な一連の流れがあります。

この流れをしっかり頭に入れて、スムーズにできるよう練習しておきたいものです。

はじめが順調であれば、その後の面接官とのやり取りもきっとうまくいくでしょう。

入室時の流れ

  1. 軽く3回ドアをノックする
  2. 「どうぞ」と返事がしたら、「失礼します」と言って入室
  3. ドアを静かに閉めてから、その場で一礼
  4. 椅子の横に立ち、はきはきと自己紹介をする
  5. 「どうぞおかけください」と促されたら「失礼します」と言って静かに着席

退室時の流れ

  1. 「面接を終わります」と言われたら「はい」と返事をして素早く立ち上がる
  2. 椅子の横に立ち、「ありがとうございました」とお礼を言ってから、一礼
  3. 出口まで向かう
  4. ドアの前まできたら面接官のほうに向き直し「失礼します」と言って一礼し、静かに退出

お辞儀の際のポイント

真っ直ぐ背筋を伸ばして立ち、あごを引いて面接官の方を見ます。

30度~45度の角度で頭を下げます。

この時、背筋は伸ばしたまま。

背中を丸めないように注意しましょう。

頭を下げた状態で数秒静止し、ゆっくりと元の状態に戻ります。

挨拶をしながらお辞儀をする、などの「ながら動作」は相手に雑な印象を与えます。

一つひとつの動作にメリハリをつけて、丁寧におこないましょう。

面接中の態度

面接中の態度や振る舞いには注意しましょう。

通信制高校の入試は高い合格率であることは事実ですが、学校側は素行が悪い生徒に対して厳しい目で見ています。

過去にいじめや人間関係を理由に不登校となった生徒らに影響を及ぼすことを懸念しているためです。

他の生徒に迷惑をかける可能性があると学校が判断した場合、不合格となるケースもあることを忘れないでください。

基本的には、マナーを守って礼儀正しい振る舞いができれば、大きな問題はありません。

例えば、面接官の目を見て敬語で話す、背筋を伸ばし姿勢を正して座る、足は組まない、面接前にスマートフォンの電源は切っておく、など。

面接中は、常に見られているという意識をもち、気を抜かずに行動しましょう。

面接の受け答え方

面接では、しっかりと自分の言葉で正直に受け答えすることが大切です。

少々言葉に詰まっても、自分の気持ちや熱意を伝えようとする姿勢を面接官は見ています。

さらに言うと、面接官が最も知りたがっているのは、生徒のありのままの姿です。

話せるのであれば、自分のネガティブな面も、包み隠さずに伝えるほうがベターです。

それにより学校側も、生徒に合った適切なサポート体制を整えられるのです。

例えば「学校の勉強についていけず、不登校になった」のであれば、学習の面で手厚いサポートが必要と判断できます。

あるいは「いじめをきっかけに自信が持てず、対人不安が強い」のであれば、心のケアを最優先としたサポートを提供できるでしょう。

自分をよく見せる必要はなく、そのままの姿でよいのです。

なるべくリラックスして面接に臨んでください。

まとめ

まとめ
  • 通信制高校の入試は、書類選考・面接・作文を中心に実施される
  • 内申点が試験に影響することはほとんどない
  • 面接は選別するためではなく、どんな人物か知るためにおこなわれる
  • 志望動機や入学後の目標について聞かれることが多い
  • 学校生活や入学への熱意を面接官にアピールすることが大事
  • 面接に際して、コミュニケーション上の強い不安がある場合は配慮してもらえる可能性も

通信制高校の入試内容はそこまで難しいものではありません。

自分の人となりを知ってもらい、これからの目標を学校の先生たちと共有する大切な時間が通信制高校の入試だといえます。

入試へのハードルを下げるにはまず、自分自身が「私」という人間を受け入れることが必要です。

たとえ今までにネガティブな経験があったとしても、いつまでも自分を責めるのではなく、そのままを受け入れ、認めてあげましょう。

そんな自分自身の姿を誰かに伝えられるようになれば、手を差し伸べてくれる人がきっと見つかるはずです。

今後の目標や進路について考えるのは、その後でも十分間に合います。

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