通信制高校の中には自宅での自学自習だけでなく通学できるコースを設置している学校もあります。通学回数は週1回〜5回まで様々です。
定期的に通学を行うことで、規則正しい生活が送れることや、3年間での卒業を支援してもらえること、そして家にいるだけでは経験できない、仲間との交流があることがメリットです。
ここでは通信制高校の通学コースについて詳しくお伝えします。
通学型通信制高校とは?
通信制高校というと自宅での自学自習をイメージするかもしれませんが、毎週スクーリングを行う通学コースを設けている学校もあります。通学日数も週1日、週3日、週5日と様々。自分のペースに合わせて選択可能です。
公立通信制高校の場合は週1日の通学が一般的ですが、私立の場合はそれよりも多いスクーリング日数を設けている学校もあります。
登校日の学習内容
登校日には一般的な授業も行いますし、先生との面談や中学校の勉強の復習時間が確保されているような学校もあります。
また、学校によっては放課後の部活動に参加することも可能です。
通学型通信制高校のスケジュール
通学型通信制高校の始業時間は、一般的な全日制高校と比べると若干遅めです。例えば9:30〜と設定されています。
通学型通信制高校の1日のスケジュール例 | |
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9:30 | 登校 |
9:45〜12:35 | 午前の授業 |
12:35〜13:15 | 昼休み |
13:15〜16:05 | 午後の授業 |
16:15 | 下校 |
通学型通信制高校の学費
通学日数が多いコースほど、学費も上がります。
(例)飛鳥未来高等学校の場合 | |
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スタンダートコース(週1日) | 539,000円 |
3DAYコース(週3日) | 639,000円 |
5DAYコース | 819,000円 |
週5日の通学型通信制高校に通うメリット
スクーリングが少なく自由度が高いことが通信制高校のメリットですが、逆に週5日コースの通信制高校を選ぶメリットもあります。
3年間で卒業しやすい
学校やサポート校に行けば、勉強でわからない点を先生に質問できます。学校側もきめ細やかなサポートを行ってくれるので、勉強についていけなくなるというリスクが軽減できます。また、通学することで学習を行うことが習慣化され、結果的に3年間で卒業できる可能性が高まります。
規則正しい生活が送れる
スクーリングの必要がないと、どうしても生活リズムが不規則になりがちです。一方、通学をきちんと行うことで生活リズムも正され、規則正しい生活を送れるようになります。
社会性が身につきやすい
家にいれば家族以外の人との交流はありませんが、学校では他人との交流がありますので、社会性が身につきやすいです。
友達が作りやすい
通信制高校は友達が作りにくいことがネックでしたが、週5日の通信制高校は全日制とほぼ変わらないため友達が作りやすい環境と言えるでしょう。
おすすめの通学型通信制高校5校
N高等学校
N高等学校は、2016年開校の通信制高校です。
ファッション、パティシエ、イラスト、プログラミング、小説家などなど、様々な課外選択授業を用意。また東大、京大、早慶など超難関校への進学実績もあります。
アクディブラーニングを強く押し出しており、生徒の主体性、能動性を育むことを意識。プレゼンやディスカッション能力。また思考法や問題解決力を養うためのコーチングを先生が行ってくれます。
キャンパス | 全国各地(詳しくはこちら) |
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初年度納入額 | ・本科クラス(週1日):505,000円 ・本科クラス(週3日):730,000円 ・本科クラス(週5日):955,000円 ・プログラミングクラス:1,358,000円 |
入試内容 | ・課題作文 ・面接 |
飛鳥未来高等学校
飛鳥未来高等学校は、全国に大学・短大と専門学校60校以上を運営している学校法人三幸学園を母体とする通信制高校です。2009年に開校し、現在は全国10以上のキャンパスを展開しています。
多彩なカリキュラムが特徴であり、進学コースからビューティーコース、マンガ&アニメーションコース、ダンスコース、辻クッキングコース、美容免許取得コース、医療事務コースなどなど、様々な分野を専門的に学習できます。
進路決定率は90%超と高い数字を維持。進学や就職に対する手厚いサポート力も強みです。
キャンパス | 全国各地(詳しくはこちら) |
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初年度納入額 | ・スタンダートコース(週1日):539,000円 ・3DAYコース(週3日):639,000円 ・5DAYコース:819,000円 |
入試内容 | ・書類審査 ・面接 |
さくら国際高等学校
さくら国際高等学校は2005年に開校。長野県と東京都にキャンパスを持ちます。東京校では、進学コース、美術・イラストコース、声優・タレントコース、ペットアニマルコースを用意。誰しもが安心して通える学校を目指し、不登校経験者や発達障害を抱えた生徒を暖かく応援しています。
キャンパス | 長野県、東京都 |
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初年度納入額 | 730,000円 |
入試内容 | ・筆記 ・面接 |
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校の通学コースは、東京・大阪・愛知の3キャンパスで実施。スタンダードコースとアート&サイエンスコース、そして日本初のeスポーツコースが2018年に開校されています。
キャンパス | 東京都、大阪府、愛知県 |
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初年度納入額 | 入学金:5万円 授業料:単位数×1万円 施設設備費:2万円 教育関連諸費:6万円 スクーリング費:6万5000円 ※通学コースの場合はその他費用がかかります。 |
入試内容 | ・書類選考および必要に応じ面接を実施(筆記試験はありません)。 |
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校は通信制だけでなく全日制過程も運営しています。場合によっては全日制への転籍も可です。
通常の教科に加え、専門的なオプション教科も多数用意。大学進学からスポーツ、音楽、美容、ファッション、製菓、ペット、IT、福祉と多様な教科が用意されています。
キャンパス | 全国各地(詳しくはこちら) |
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初年度納入額 | 入学金:5万円 授業料:単位数×7000円 施設設備費:2万4000円 教育拡充費:1万7000万円 ※別途、教科書代が必要です ※通学コースの場合はその他費用がかかります。 |
入試内容 | ・書類選考 ・面接 |
まとめ
- 通信制高校の中には週1〜5回のスクーリングを導入している通学コースもある。
- 規則正しい生活を送れることや、3年間で卒業できるようサポートが受けられること、社会性が身につきやすいことなどがメリットとしてあげられる。
通信制高校は自宅での自学自習ばかりだと思われがちですが、通学コースを設けている学校に通えば全日制高校に近い学校生活を送れます。もちろん、入試は学力が優先されない形なので、勉強が苦手な生徒もチャレンジしやすいのが特徴です。中学で勉強についていけなかった生徒も、こうした学校を選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。