不登校

中3不登校生徒で勉強してない場合の受験対策や進路の考え方について

中3不登校生徒で勉強していない場合の受験対策はまず、勉強ができる環境づくりを行うことです。勉強の進め方は、つまずいた学習内容を把握し、そこから復習することが大切です。

不登校生徒の進路は大きく分けて通信制高校・定時制高校・チャレンジスクール・私立高校があります。

中3不登校生徒にとっては、そもそも「勉強したいのか?したくないのか?」と、勉強に対しての姿勢を整理することも大切です。

この記事では、中3不登校生徒がこれからすべきことを詳しく解説しています。

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中3不登校で勉強してなくても「ダメ」ではない

中3不登校の生徒は必ずしも勉強をしなければいけないというわけではありません。

不登校の生徒は、「自分は不登校で勉強もできないからダメなんだ。」と自分のことを責めてしまうことがあります。ですが、勉強してないから「ダメ」と決めつけるのは良くありません。

中3不登校で大事なことは、中学校卒業後の進路で自分が何をしたいのかを見つけることです。

そして、その進路で勉強が必要な場合は、これからどうすればいいのかを考えていくことが大切です。

まずは勉強したいのか、したくないのかを整理することが大事

進路の話になると、必ず出る決まり文句が「受験があるから勉強しなさい」です。

ですが、現在、学校に通っていない不登校の生徒はそもそも勉強をしたいのでしょうか?それともしたくないのでしょうか?

まずは、本人が「勉強したいのか・したくないのか」を整理することが大事です。

つい、親御さんは「子供には高校に行ってほしい」や「勉強をしてほしい」を無理やり押し付けがちですが、本人の意思を尊重することが子供との関係性を気づく上でも重要です。

「したい」場合は環境を整えてあげる

子供が「勉強したい!」と望む場合は、勉強ができる環境を整えてあげましょう。なぜなら、環境を整えることで、子供の「したい」という気持ちがさらに高まるからです。

例えば、「勉強はどこでするのが良いか?」が環境を整えることです。不登校の子供は、多くの方が家で過ごす時間が長いかと思います。人によっては自分の部屋で自分の好きなこと(ゲーム・漫画・テレビ)をしている方も多いでしょう。

そうなると、今まで誘惑だらけだった環境でいきなり勉強を再開するのは少し無理があります。なので、環境を整えることで勉強に集中することができます。

また、環境というのは場所だけでなく、勉強に取り組む際の教材などにも言えます。

中3で不登校だったということは、多くの方が中1・中2の学習内容でもつまずいている可能性が高いです。場合によっては小学校の基礎的な内容も抜けていることもあります。

その場合、その子供のレベルに合った教材を準備することが大事です。それが勉強したい子供への環境を整えることにつながります。

「したくない」場合は能力・やりたいことに合った進路設定を視野にいれる

子供が「勉強したくない」と言った場合は、焦らず子供に合ったやりたいことを見つけ、やりたいことに合った進路を視野に入れましょう。

なぜなら、「やりたいこと」には、子供は夢中になれるからです。

勉強したくないからと言って、「何もしたくない」という意味ではありません。

子供が勉強以外に何をしたいのかを引き出してあげると良いですね。そして、やりたいことにリンクしている進路を一緒に見つけてあげることが子供の為になるでしょう。

例えば、最近ではe-sports(イースポーツ)が盛んなのをご存じですか?オンラインゲームで賞金を得たり、e-sports関連の仕事もあったりします。

現在は、そのE-sportsや動画編集・アートまで学べる学校があったりします。多様な選択肢があるので、子供のやりたいことに合った進路はきっと見つかるでしょう。

決して親御さんの固定概念から「これがこの子のやりたいこと」と決めつけることがないようにしましょう。不登校の子供は自分の意見や考えを受け入れてくれない人を拒絶しがちです。

子供が素直な考えを伝えられるよう、日頃から子供と親御さんが気軽に会話をできるような空間を作ることも大切です。

 本人の能動的な姿勢を引き出すことが理想的

本人が「勉強したい・したくない」かを整理しましょうと紹介しました。結論、大事なことは「本人の能動的な姿勢を引き出してあげる」ということです。

能動的というのは「自分はこれがしたい!」や、「これが自分には必要だからやってみよう」と思うことです。

不登校の生徒の中には、学校に行かなければいけないプレッシャーや勉強しなくちゃいけないという圧力で本人の気持ちが切れてしまうことも多いです。

つまり、受け身の姿勢で今まで生活してきたからこそ、心と体が一杯一杯になってしまったケースです。

そういう子供ほど、これからの進路を決めるにあたっては、自分の意思で決めていく能動的行動が必要になってきます。

能動的な姿勢が出るまで「待つ」のも選択肢の一つ

子供の能動的な姿勢がでるまでは親御さんは我慢が必要です。

つい、子供のことには口を出してしまいがちですが、ここで口を出してしまうと子供は心を閉ざしてしまいます。

「結局自分の話は聞いてくれないんだ。」と思われてしまっては、子供の能動的な姿勢を引き出すことは困難です。

中学生の子供は大人と違って考えをまとめ、言葉にしたり、行動を示すことに思った以上に時間がかかるものです。

子供も成長のためだと自分に言い聞かせて、能動的な姿勢がでるまで待ってあげましょう。

強制も間違いではないが、それでもしない時は「したくない」を疑う

先ほど、”辛抱強く待つ”ことの重要性をお話ししましたが、時には強制的に子供を導くことも必要です。

なぜなら、子供が無関心・無気力のパターンがあるからです。不登校になる原因で一番大きい理由は”無気力”と言われています。

自分や周りに関心がなかったり、何もやる気が起きない子供も多くいるというわけです。なので、その場合は親御さん側から、ある程度の”強制”が必要になってきます。

ですが、大事なことは、強制しても子供がしない時は「したくないのかな?」と疑ってあげることです。

例えば「学校に行きなさい」と強制しても、子供が行きたくないと感じたなら学校を休むわけですよね?「行動しない→したくない」と理解を示してあげると子供も安心します。

むしろ、強制して拒否反応が出た場合は、それは子供が今はしたくないことなんだなと判断材料にするぐらいでいいでしょう。

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中3不登校で勉強していない時の勉強方法は?

いざ、中3不登校で勉強を再開しようと思っても、今まで勉強していない人にとっては何から手を付ければいいかわからない人も多いのではないでしょうか。

また、受験が1月ぐらいからのスタートと考えると、残された時間も多くはありません。

適切な方法で学習を進めていくことで、今まで不登校だった方も自分の目標の進路に到達することができるでしょう。

焦りは禁物です。この記事を読んで自分にできることを着実に行いましょう。

中1、小学生頃の問題から着手でいい

今まで不登校だったということは学習面に関して遅れをとっているケースが多いでしょう。なぜなら、一定期間の間、学校で授業を受けることがなかったからだからです。

やはり、学校で授業を受けるのは学習の定着具合に大きく違いがあると思います。

不登校の生徒はまず、自分がどこでつまづいているのかを把握することが大切です。

つまづきは人によって様々です。中2の学習内容はもちろんのこと、中1の内容も忘れてしまっている場合もあります。もしくは小学校で学んだ基礎的な内容をつまづいている方もいます。

どこでつまづいているのかを把握するうえで、中1・小学校内容の問題集などを一回解いてみると良いです。それは、自分が間違ったところや解いていてわからない箇所が浮き彫りになるからです。

「つまづき」を解消することが大事

問題集などを解いて自分がつまづいた場所が明確になったら、先には進まず、つまづき箇所を解消しましょう。

わからない箇所が沢山出てくる場合もありますが、「一つずつ順番につまづきを解消することが大事」です。

なぜかというと、多くの教科の学習内容は積み重ね学習で理解できる場合が多いからです。

例えば、英語でいうと、中1でbe動詞や一般動詞の使い方を学習します。この基礎的内容ができないと、中2以降の接続詞や不定詞などは全くわからない状態になってしまいます。

学習は、以前に習ったものをマスターしていることが前提で話が進んだり、学年が上がるにつれ、基礎を応用する形が多くなります。

他の教科でも同じことがいえるので、必ず小学校・中1から問題集を解き、つまづいた箇所が見つかったら徹底的に解消できるようにしましょう。

クリアできたら次の問題にトライを繰り返す

つまづきを解消できたらクリアしたも同然です。次の単元や問題に進んでトライを繰り返しましょう。勉強は地道で我慢が必要なことが多いです。

トライして失敗(つまづく)したら、「問題を解決する→他の問題をトライする」の繰り返しです。

不登校になった子供の状況は様々ですが、多くの失敗経験から自己肯定感が低くなってしまうケースが多いです。

「自分にはできない」、「努力してもできない」と感じて、行動することをあきらめてしまう子供が多いです。

なので、勉強を再開して、つまづきが多い場面では、親御さんがそばで見守ってあげることも大切です。

時に励まし、一緒に悩んであげるぐらいの気持ちで接してあげると、子供も「もう少し頑張ってみよう」と思うでしょう。

粘り強くトライ&エラーを繰り返してできることを増やしていきましょう。

3学期以降の受験に近い時期は過去問もあり

3学期以降の受験に近い時期は過去問も時始めると良いでしょう。

不登校の生徒が受験する場合でも、当日の試験の結果が合否に関わることがほとんどだからです。そうなると、該当校の試験問題がどんな感じなのかは把握しておく方がいいでしょう。

一般的に過去問に取り組むのは2学期中盤からですが、不登校の生徒は今までの復習に時間が掛かるので3学期以降でいいでしょう。

できるだけ自宅で勉強できる環境づくりがベター

環境づくりという話を先ほどしましたが、具体的には自宅で勉強ができる環境づくりをしてあげることが良いでしょう。

「自宅での環境づくり=勉強に取り組みやすい部屋を作ること」です。

塾に通うなどの選択肢もありますが、不登校の子供にとっては、新しい環境に身を置くことに不安を抱く子も少なくないです。

また、塾には学校の生徒たちが通っている場合がほとんどなので、友達関係で新たなトラブルになることもあります。まずは、自宅で安心して学習できる空間があればいいでしょう。

一般の問題集を利用する

自宅で学習する場合、一般の問題集を利用すると良いでしょう。本屋さんに売っているような単元ごとに学習でいる問題集であれば特に何でも大丈夫です。

子供と直接買い物に行って、ペラペラと中身をみて気に入ったものを選ぶくらいでいいでしょう。内容に特別変わりがあるものはないので心配ありません。

親が子供の学習をサポートする

子供の学習は親御さんが学習をサポートをしてあげて方がベターです。なぜなら、一人で黙々と学習するのは難易度が高いからです。

今まで不登校だったということは、時間を決めて机に向かうことがない方が多いでしょう。集中力も持続するのは難しいと思います。

そんな時は親御さんがそばで見守ってあげることがオススメです。時には励まして、鼓舞してあげると子供も最後まで学習できるでしょう。

また、勉強でのつまづきを克服するのは根気がいるものです。苦手なことに自分から取り組むわけですからからね。

その場合も親御さんが一緒に問題を考えるなどの姿勢を見せると。子供も頑張る気持ちがでてきます。

オンライン・通信学習を使ってみる

自宅で問題集を解くだけでは習得が難しいと感じたり、勉強がはかどらない方はオンライン・通信学習をしてみるのが良いでしょう。

オンライン学習なら先生と対峙するだけで、周りの人には会うこともありません。個別の授業なら取り組めるという生徒も意外と多いケースがあるので試してみると良いでしょう。

ですが、オンライン・通信学習を始めると、その時間以外は学習をやめてしまう子供も多いので、あくまで肝心なのは、自宅で学習を継続することを覚えておきましょう。

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不登校生経験者の受け入れ体制が整っている高校は?

いざ、学習をスタートしたが、そもそも不登校生徒の受け入れ体制が整っている学校はあるのでしょうか?

以下の4つの学校が不登校生徒の受け入れ態勢が整っています。

  • 通信制高校
  • 定時制高校
  • チャレンジスクール
  • 私立高校

通信制高校

通信制高校は、自宅で学習、決められたレポートの提出を主としている高校です。自宅での学習だけでなく、出席が必要な日も年に何日かある学校です。

学校によってさまざまですので当該学校HPをよくチェックしましょう。通信制高校の一括資料請求サイトも最近では充実しています。気になる方は下のリンクを覗いてみましょう。

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通信制高校は学校に通うという感覚が少ないですが、それを好む子供もいます。人間関係の部分で悩むことも少なくなるメリットがあります。

定時制高校

定時制高校は夜間、昼間など決まった時間に登校して一般的な学校生活を過ごせる高校です。

公立、私立どちらでも定時制度をもつ高校があります。

クラス単位での活動になりますが、今まで不登校という同じ境遇の方が多いことや、先生も不登校生徒に配慮・理解がある方が多いメリットがあります。

昼間に働き、夜に勉強をする方や自由な時間がほしい人など様々な人と一緒に勉強ができるので、視野を広げることも出来るかと思います。

学習だけでなく、学校生活を通して集団生活の大切さも経験したい方はおすすめです。

チャレンジスクール

チェレンジスクールは、小中で不登校経験を持つ生徒や高等学校での中途退学などで、学校に通うことができなかった生徒を支援するための総合学科の学校です。

午前部・午後部・夜間部の3部制の高校で単位制です。総合学科なので「情報デザイン」「生活福祉」「人間環境」などの学校によって専門的内容も学習します。

通常4年間で卒業なのもほかの学校とは違うところです。

私立高校

私立高校は通常、内申点などを加味して試験の合否を決めることが多いですが、学校によっては受験当日の点数を重視している高校もあります。

試験科目は英数国の3科目で行うことがほとんどなので準備する科目が少ないことがメリットです。また、英語や数学に重きを置いて1.5倍・2倍の点数にする私立高校もあります。

私立高校では様々な場所から生徒が入学するので、心機一転して学校生活を送りたい方にはおすすめです。

【まとめ】中3不登校がこれからすべきこと

中3不登校生徒で勉強していない場合は、まず勉強をしたいのか・したくないのか整理をしましょう。

勉強をするには環境を整え、子供と親が協力して学習することが大切です。つまづいた箇所に立ち戻り一つ一つできることを増やしましょう。

また、不登校生徒の受け入れ制度がある高校はたくさんあるので安心してください。

これからの課題は学習を進めながら、自分がどの進路を選びたいのか考えることです。高校の資料なども並行して手に入れたり、学校見学をして自分の未来のイメージをしながら学習を進めましょう。

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