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【特別支援学校から高卒資格を目指す】通信制高校への編入はできる?

特別支援学校を卒業しても高卒資格は取れません。高卒資格をとるには別の方法を考えなければなりませんが、現実的な方法のひとつとして「通信制高校」への入学があります。発達障害など、障害や悩みを持つ生徒も多く通っていることからサポート体制も整っています。
また、スクーリング(通学)を毎日行う必要がないことや、留年制度がないことから、自分のペースで卒業まで歩めることも通信制高校のメリットのひとつです。

ここでは高校卒業資格をとる方法のひとつとして通信制高校に通う選択肢を紹介します。

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高卒資格を目指すなら通信制高校へ入学する

特別支援学校の高等部を卒業しても、高卒資格をとることはできません。もし高卒資格をとりたいと考えるならば、「通信制高校」へ入学しなおすことが、現実的な方法となります。

通信制高校とは、全日制や定時制と同じく、国に認められた正式な学校です。卒業すれば高校卒業資格を得られます。

発達障害など、障害や悩みを抱えている生徒も多く通っており、それらをサポートしてもらえる環境が整っているのも通信制高校の特徴です。

通信制高校のメリット

通信制高校には次のようなメリットがあります。

  • 高卒資格を得られる
  • 障害・病気を抱えていても無理なく通える
  • 留年がない
  • 途中入学でも気にならない

高卒資格を得られる

通信制高校を卒業すれば高卒資格を得られます。今後の就職等を考えると、高卒資格を持っているほうが安心です。

障害・病気を抱えていても無理なく通える

通信制高校には障害や病気を抱えていても無理なく通える体制が整っています。
ひとつはスクーリング(通学)は毎日でなくてもいいこと。学校によって制度は異なりますが、週3回や月1回、中には年4回でいいところもあります。単位はレポート提出や単位認定試験等を通して取得できるため、自宅での学習が可能です。
また、学校としても障害を支えるサポート体制を敷いているところが多いです。カウンセラーの設置や、先生の理解など、悩みを抱えている生徒でも安心して通える環境が整っています。

留年がない

通信制高校には留年という制度がありません。卒業するための要件は、所定の単位数(74単位)を取得すること。自分のペースで単位取得を進められることも通信制高校の魅力です。

途中入学でも気にならない

通信制高校には通年どのタイミングでも入学できるため、途中入学してくる人も多いです。特別支援学校からの入学し直しだとしても気にする必要はありません。
生徒の年齢も様々なので、年上だからといって悩み必要もないでしょう。
途中入学をしても周囲から浮かないことも通信制高校を選ぶメリットのひとつです。

なぜ特別支援学校では高卒資格はとれないのか?

特別支援学校で高卒資格がとれないのは、学校そのものの仕組みに理由があります。

学校教育法では、特別支援学校は以下のように定められています。

「特別支援学校は、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする」
引用元:文部科学省

ポイントは、「幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育」という点です。あくまでも準じた教育であり、同等の教育ではないということです。

特別支援学校を卒業すると、「特別支援学校高等部卒業」を得ることができますが、高校卒業資格ではありません。もし高卒資格を得たいのであれば、先に挙げた通信制高校への入学などを考える必要があります。

高卒資格は取れないが大学受験資格はとれる

「特別支援学校高等部卒業」の資格は、高卒資格ではないものの、大学受験をすることはできます。体の不自由で特別支援学校に通っている人の中には大学進学をしている人もいるので、必ずしも通信制高校への切り替えだけが選択肢ではありません。あくまで「高卒資格」をとるための方法であり、今後の進路次第では、そのまま特別支援学校に通い続けたほうがいいケースもあります。自分はどのような進路を希望しているかをしっかりと考え、柔軟に選択するようにしましょう。

まとめ

まとめ
  • 特別支援学校から高卒資格取得を目指す場合は「通信制高校」への入学が現実的な選択肢となる。
  • 通信制高校を卒業すれば高卒資格を得ることができる。また、毎日のスクーリングの必要がないため自分のペースで学習を進めることができ、さらに発達障害などに対するサポート体制が整っていることが通信制高校のメリット。
  • 特別支援学校卒業でとれる資格は「特別支援学校高等部」の卒業資格。これは高卒資格とは異なるものであることは理解しておく。
  • 「特別支援学校高等部」の卒業資格があれば大学受験はできるため、必ずしも通信制高校への転入だけが選択肢ではない。自分の進路を見据え、柔軟に考えることが重要。

特別支援学校から高卒資格を目指すには、通信制高校は有力な選択肢のひとつです。発達障害などに対するサポート体制も整っていることから、安心して通うこともできます。
通信制高校にも様々な学校があり、それぞれカラーが違います。ご自分やお子さんにあった学校を選ぶためにも、できるだけ比較して選ぶことが大切です。事前情報は公式HPや資料請求などを活用しましょう。あなたにぴったりの学校がきっと見つかります。

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